ビジネス略語 略語

FYI ご参考まで、返信は不要 /ˌef waɪ ˈaɪ/

ご参考まで・念のためお知らせ・返信は不要です

FYI を「ご参考まで」と覚えて終わると、一つ大事なことを落とします。この三文字が相手に伝えているのは「これは読むだけでいい」で、返信も対応も求めていない、という合図だからです。だから確認してほしいメールの頭に FYI と書くと、相手は読んで閉じます。もう一つ、文頭の FYI, は相手を正すときに刺のある言い方になります。

使う形

FYIはどこに置きますか?

FYI:+件名

件名の頭に置く形。転送メールで「読んでおいてください」と伝えるときの定番で、本文が空でも成り立ちます。

FYI,+文

コンマを打って文を続ける形。お知らせなら中立ですが、相手の間違いを直す文が続くと「言っておくけど」の響きになります。

Just FYI,+文

「ちょっとお知らせ」。just が付くと重さが抜けて、刺のある読み方をされにくくなります。チャット向き。

FYI

転送メールの本文に FYI とだけ書く形。「見ておいて」以上の意味はなく、返信は期待されていません。

意味

「参考まで」と「返事はいらない」は、同じ一語

FYI の中身は「情報を渡します」ではなく「渡すだけです」のほうにあります。for your information は直訳すれば「あなたの情報のために」ですが、英語圏の職場でこの三文字が背負っているのは返信不要・対応不要という了解です。受け取った側は読んで、必要なら覚えておいて、それで終わりにします。日本語の「ご参考まで」も同じ働きをしますが、日本語のほうは念のため返事をする人がいる。英語では、しません。

だから、返事が欲しいメールには付けてはいけません。「FYI と書いたのに反応がない」という相談は、FYI が仕事をしただけです。確認してほしいなら Could you take a look?、期限があるなら Please review by Friday.、件名なら Action required: を使います。読むだけでいいのか、動いてほしいのかを決めてから、FYI を付けるか決めます。

文頭の FYI には、もう一つの顔があります。FYI, the meeting moved to Thursday. ならただのお知らせです。ところが FYI, I already sent that last week. のように相手の勘違いを正す文が続くと、「言っておきますけど、先週送りましたよね」という響きになります。意味は同じでも、相手が知らなかったことを前提にした言い方なので、刺が立ちます。目上には避けます。

柔らかくしたいときは just を足します。Just FYI, I'll be out tomorrow. は「ちょっとお知らせだけ、明日いません」で、重さも刺もありません。同僚あてのチャットでいちばんよく見る形です。逆に、正式な文書やお客様あてのメールでは略語そのものを避けて、For your information, ... か、Please note that ... に開きます。

例文

例文4本を、単語ごとに

文頭 · お知らせ

中立

, .

単語にカーソルを合わせるか、タップしてください。

FYI

/ˌef waɪ ˈaɪ/

ご参考まで、念のため

略語・for your information の頭文字。文頭に置いてコンマで区切る

Rikaiに聞く

the

/ðə/

その(特定できるもの)

定冠詞・話し手と聞き手の両方が「どれか」分かっているときに付く

Rikaiに聞く

meeting

/ˈmiːtɪŋ/

会議

名詞・the が付いているので、相手も知っている特定の会議

Rikaiに聞く

has

/hæz/

〜した(結果が今も残る)

助動詞・現在完了をつくる have の三人称単数形

Rikaiに聞く

moved

/muːvd/

移った

動詞の過去分詞・has moved で「移って今そうなっている」

Rikaiに聞く

to

/tə/

〜へ/〜すること

前置詞または不定詞の to・後ろが名詞なら前置詞、動詞の原形なら不定詞

Rikaiに聞く

Thursday

/ˈθɜːzdeɪ/

木曜日

名詞・曜日は必ず大文字で始める

Rikaiに聞く

念のためお知らせです。会議は木曜日に移りました。

just FYI · 軽いお知らせ

くだけた

, .

単語にカーソルを合わせるか、タップしてください。

Just

/dʒʌst/

ちょっと、ただの

副詞・FYI の重さを抜いて「お知らせだけです」にする

Rikaiに聞く

FYI

/ˌef waɪ ˈaɪ/

お知らせ

略語・just FYI で一組。チャットや同僚あてで使う形

Rikaiに聞く

I'll

/aɪl/

私は〜します

I will の短縮形・予定を軽く告げるときは短縮するのが自然

Rikaiに聞く

be

/biː/

いる

be動詞の原形・will の後ろなので原形

Rikaiに聞く

out

/aʊt/

不在で

副詞・be out of the office の短い形で「席にいない」

Rikaiに聞く

tomorrow

/təˈmɒrəʊ/

明日

副詞・前置詞は付けない。on tomorrow とはしない

Rikaiに聞く

ちょっとお知らせだけ。明日は出社しません。

件名 · 転送

中立

: ( )

単語にカーソルを合わせるか、タップしてください。

FYI

/ˌef waɪ ˈaɪ/

参考まで

略語・件名の頭に置き、コロンで本題につなぐ

Rikaiに聞く

Q3

/ˌkjuː ˈθriː/

第3四半期

名詞・third quarter の略。件名では省略形が普通

Rikaiに聞く

numbers

/ˈnʌmbəz/

数字、業績

名詞・複数形で「売上などの数値」。the が付かないのは件名だから

Rikaiに聞く

no

/nəʊ/

〜は不要

限定詞・no action で「対応なし」。not とは置き場所が違う

Rikaiに聞く

action

/ˈækʃən/

対応

名詞・ここでは「返信や作業」の意味。不可算で使う

Rikaiに聞く

needed

/ˈniːdɪd/

必要な

過去分詞・is が省かれた形で「必要とされていない」

Rikaiに聞く

参考まで:第3四半期の数字(対応不要)

文頭 · 正す

強い・角が立つ

, .

単語にカーソルを合わせるか、タップしてください。

FYI

/ˌef waɪ ˈaɪ/

言っておくけど

略語・相手の思い違いを正す文の頭に置くと、この響きになる

Rikaiに聞く

I

/aɪ/

私

代名詞・一人称単数。文中でも必ず大文字

Rikaiに聞く

already

/ɔːlˈredi/

もう、すでに

副詞・主語と動詞の間に置く。「相手が知らなかった事実」を強調する

Rikaiに聞く

sent

/sent/

送った

動詞の過去形・last week があるので現在完了ではなく過去形

Rikaiに聞く

that

/ðæt/

あれ/〜ということ

指示語、接続詞、関係代名詞のどれにもなる

Rikaiに聞く

last

/lɑːst/

この前の

形容詞・last week で「先週」。前置詞は付けない

Rikaiに聞く

week

/wiːk/

週

名詞・last week で副詞のかたまりになる

Rikaiに聞く

言っておきますが、それは先週すでに送りました。

検算

FYIを付けていいかは、この順で分かる

1. 相手に何かしてほしいか

確認・返信・作業のどれか一つでも欲しいなら FYI は付けません。Could you take a look? か Action required: に替えます。

2. 相手の勘違いを正す文か

文頭の FYI の後ろに「本当はこうです」が続くなら刺が立ちます。Just to clarify, や Just a note — に替えると角が取れます。

3. 相手は社外か目上か

お客様や目上には略語そのものを避けて、For your information, か Please note that に開きます。

注意点

つまずきやすいところ

FYI に返信すると、少し変

FYI 付きのメールに「承知しました」と返す必要はありません。返すなら Thanks. の一言で十分で、長い返信はかえって「読み方が分かっていない」と見えます。

FYR は通じにくい

for your reference を FYR と略すのは日本やアジアの職場に多く、英語圏のネイティブはほとんど使いません。資料を添える意味なら for your reference とつづりで書くか、FYI で済ませます。

口で言うときは一文字ずつ

会話では「エフ・ワイ・アイ」と一文字ずつ読みます。「フィー」のように一語には読みません。ASAP と違って、まとめ読みの形がない略語です。

小文字の fyi はチャットだけ

Slack や LINE では fyi と小文字でも普通ですが、メールの件名や本文では FYI と大文字にします。小文字は「急いで打った」印象になります。

よくある質問

よくある質問

FYI は失礼な言葉ですか?

お知らせとして使うぶんには失礼ではありません。FYI, the office is closed on Monday. はごく普通のビジネス英語です。刺が立つのは、相手の間違いを正す文の頭に置いたときだけで、そのときは「言っておくけど」という響きになります。

FYI と「ご参考まで」は同じですか?

ほぼ同じですが、英語の FYI のほうが「返信不要」の含みがはっきりしています。日本語では「ご参考まで」に「承知しました」と返す人がいますが、英語では FYI に返信しないのが普通です。返すなら Thanks. の一言です。

件名の FYI: と Fwd: はどう使い分けますか?

Fwd: はメールソフトが勝手に付ける転送の印で、意味はありません。FYI: は「読んでおいてください」という自分の意図です。転送に一言添えるなら、本文に FYI とだけ書けば足ります。

返事が欲しいときは何と書けばいいですか?

FYI を外して、Could you take a look? や Please review by Friday. と書きます。件名なら Action required: や Please review: を頭に置きます。FYI と書いたままでは、読んで終わりにされます。

お客様あてのメールに FYI と書けますか?

避けたほうが無難です。略語は内輪の言葉なので、社外や目上には For your information, ... か Please note that ... に開きます。意味は同じで、形式だけが変わります。

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