英検3級 動詞

look vs see vs watch 「見る」の使い分け

見える・目を向ける・見続ける

日本語の「見る」は1語ですが、英語では3語に割れます。よくある説明はseeは自然に目に入る・lookは意識して見る・watchは動くものを見るの3点セットですが、これでは映画を見るが決まりません。映画は動きますし、意識して見にいくものだからです。3つを並べるのではなく、2つの質問を順番に通すと迷いが消えます。

使う形

3つはどんな形で使いますか?

主語+can see+目的語

状態を表すので、進行形にはしません。I am seeing ... は「交際している」「通院している」という別の意味になります。

主語+look at+目的語

自動詞なので at が要ります。look the photo とは言えません。方向を変えれば look out of/look into のように前置詞も変わります。

主語+watch+目的語

他動詞なので前置詞はいりません。watch at the game とは言いません。for ten minutes のように、かけた時間を足せるのがこの語の特徴です。

主語+look+形容詞

「〜に見える」。You look tired. で「疲れているみたいだね」。見る側ではなく見られる側が主語になるので、上の3つとは別の語だと思ってかまいません。

意味

意志があるか、時間をかけているか — この順に2回聞く

1つめの質問は「自分がしたことか」です。富士山が視界に入るのは、こちらが何かをした結果ではありません。だから I can see Mount Fuji. であって、I look at Mount Fuji. ではない。seeだけが、自分の意志を含まない語です。日本語の「見える」がそのまま対応するので、「見える」と言えるならseeだと考えて、ほぼ外れません。

意志があるなら、2つめの質問は「時間をかけて追っているか」です。写真に目をやるのは一瞬で終わります。試合を見るのは、次に何が起きるかを追い続ける行為です。前者がlook、後者がwatch。watchだけが、時間の幅を必要とします。だから for two hours がそのまま付くのはwatchです。look at it for two hours も言えますが、そのときは「2時間じっと見つめていた」という別の行為に変わります。lookに時間を足すと、意味は伸びるのではなく置き換わる。

「動くものかどうか」を基準にすると、ここで間違えます。止まっている物でも、変化を追っていればwatchです。Watch the pot.(鍋を見ていて)の鍋は動きませんが、吹きこぼれるかどうかを見張っているのでwatchになります。逆に、動いている車を一瞬ちらっと見ただけなら look at that car です。動いているのは対象ではなく、こちらの注意のほうだと考えてください。

映画がややこしいのは、2つとも正しいからです。see a movie は「映画館に行った」という出来事を指し、watch a movie は「画面を見ていた」という行為を指します。週末の予定を話すなら see、家で何をしていたかを話すなら watch。同じ理由で、劇や試合を会場で見るのは see a play/see a game、家のテレビで見るのは watch です。

lookには、上の3つと関係のない用法がもう1つあります。You look tired. の look で、これは「〜に見える」。見る側ではなく、見られる側が主語になります。後ろに来るのが形容詞ならこちらの用法、at + 名詞なら見るほうの用法、と形で分かれるので、実際に迷うことはあまりありません。

例文

例文4本を、単語ごとに

see · 意志を含まない

中立

.

単語にカーソルを合わせるか、タップしてください。

I

/aɪ/

私

代名詞・一人称単数。文中でも必ず大文字

Rikaiに聞く

can

/kæn/

〜できる

助動詞・知覚動詞と組むと「能力」ではなく「いま実際に見えている」を表す

Rikaiに聞く

see

/siː/

見える

知覚動詞・視界に入っている状態を表すので、意志のある動作ではない

Rikaiに聞く

Mount

/maʊnt/

〜山

山名の前に置く語・Mount Fuji で一つの固有名詞になるので冠詞は付かない

Rikaiに聞く

Fuji

/ˈfuːdʒi/

富士

固有名詞・Mount と組んで山の名前になる

Rikaiに聞く

from

/frəm/

〜から

前置詞・起点を表す。ここでは見ている側の位置を示している

Rikaiに聞く

here

/hɪə/

ここから

副詞・場所を表すので前置詞はいらない。in here とはしない

Rikaiに聞く

ここから富士山が見えます。

look · 一瞬、目を向ける

中立

.

単語にカーソルを合わせるか、タップしてください。

Look

/lʊk/

目を向けて

自動詞・主語のない命令文。対象を言うので at が必要になる

Rikaiに聞く

at

/ət/

〜に(視線の向き先)

前置詞・look は自動詞なので、何を見るのかを言うにはこの at が要る

Rikaiに聞く

this

/ðɪs/

この

指示語・話し手の近くにあるものを指す。冠詞の位置に入るので a とは併用しない

Rikaiに聞く

photo

/ˈfəʊtəʊ/

写真

可算名詞・photograph の短縮形で、話し言葉ではこちらが普通

Rikaiに聞く

この写真を見て。

watch · 時間をかけて追う

中立

.

単語にカーソルを合わせるか、タップしてください。

We

/wiː/

私たちは

代名詞・一人称複数。動詞は原形と同じ形を使う

Rikaiに聞く

watched

/wɒtʃt/

見ていた

watch の過去形・他動詞なので目的語の前に前置詞はいらない

Rikaiに聞く

the

/ðə/

その(特定できるもの)

定冠詞・話し手と聞き手の両方が「どれか」分かっているときに付く

Rikaiに聞く

game

/ɡeɪm/

試合

可算名詞・どの試合か話し手と聞き手が分かっているので the が付く

Rikaiに聞く

for

/fə/

〜のために/〜の間

前置詞・目的、または期間の長さ

Rikaiに聞く

three

/θriː/

3

数詞・うしろの可算名詞は複数形になる

Rikaiに聞く

hours

/ˈaʊəz/

時間

可算名詞の複数形・for と組んで、かけた時間の長さを表す

Rikaiに聞く

私たちは3時間その試合を見ていました。

see a movie · 出来事としての「見る」

中立

.

単語にカーソルを合わせるか、タップしてください。

I

/aɪ/

私

代名詞・一人称単数。文中でも必ず大文字

Rikaiに聞く

saw

/sɔː/

見た

see の過去形・映画館へ行ったという出来事を指すので watched とは焦点が違う

Rikaiに聞く

a

/ə/

ひとつの(不特定)

不定冠詞・数えられる名詞の単数形に付き、まだ特定されていないことを示す

Rikaiに聞く

good

/ɡʊd/

よい

形容詞・名詞の前に置く。a と名詞のあいだに入る

Rikaiに聞く

movie

/ˈmuːvi/

映画

可算名詞・アメリカ英語。イギリス英語では film のほうが普通

Rikaiに聞く

last

/lɑːst/

この前の

形容詞・last night で「昨夜」。終わった時点を作るので時制は過去形に固定される

Rikaiに聞く

night

/naɪt/

夜

名詞・last と組んで時を表す副詞句になるので、前置詞は付けない

Rikaiに聞く

昨日の夜、いい映画を見ました。(映画館で)

検算

この2問を、この順で

1. 日本語で「見える」と言えるか

言えるなら see です。自分が何かをした結果ではなく、視界に入っているだけの状態を表しています。

2. 時間をかけて追っているか

追っているなら watch、一瞬なら look at。「10分間ずっと」を足して自然なほうが watch だと考えてください。

3. 映画・劇・試合は、どちらも正しい

その場に行ったという出来事なら see、見ていた行為そのものなら watch。どちらも正しいので、話している中身のほうで選びます。

注意点

つまずきやすいところ

look には at が要る

look は自動詞なので、対象を言うときは at を挟みます。look the photo とは言えません。watch と see は他動詞なので、逆に前置詞を入れると誤りになります(watch at the game ✗)。前置詞が要るのは、3語のうちlookだけです。

I am seeing は別の意味になる

see は状態を表すので、原則として進行形にしません。I'm seeing someone. は「交際している人がいる」、I'm seeing a doctor. は「医者に通っている」です。見えている最中を言いたいなら I can see ... を使います。

テレビは watch、映画は両方

watch TV は決まった言い方で、see TV とは言いません。テレビは映っているものを追い続ける対象だからです。一方で映画は、行った出来事なら see、見た行為なら watch とどちらも成立します。

「〜に見える」の look は別枠

You look tired. の look は、見る側ではなく見られる側が主語です。後ろが形容詞ならこちら、at + 名詞なら見るほうの用法。look like + 名詞(He looks like his father.)も同じ仲間です。

よくある質問

よくある質問

「映画を見る」は see と watch のどちらですか?

どちらも使えますが、指しているものが違います。see a movie は映画館へ行ったという出来事、watch a movie は画面を見ていたという行為です。週末の予定なら see、家での過ごし方なら watch が自然になります。

なぜ look だけ at が必要なのですか?

look が自動詞だからです。look は「視線を向ける」という動作だけを表す語なので、どこへ向けたかまでは、この語だけでは言えません。その方向を示すのが at の役目です。だから方向が変われば前置詞も変わり、look out of the window、look into the box のようになります。

see を「会う」の意味で使うのはどういうときですか?

I saw Tom yesterday. は「トムに会った」です。目に入るという中心の意味から、「その場に居合わせた」へ自然に広がったものです。約束して会う場合は meet のほうが正確ですが、See you later. のように別れの挨拶でも see が使われます。

watch out はどういう意味ですか?

「気をつけて」という警告です。watch が「変化を追う」語であることがそのまま効いていて、「これから起きることを見ていろ」から警告になりました。Look out! もほぼ同じ意味で使われますが、See out! とは言いません。

「見て!」と言いたいときはどれですか?

Look! が基本です。相手の視線をこちらへ向けさせたいので、動作を表す look が合います。動きのあるものを一緒に追ってほしいなら Watch! も使えます。See! は「ほら言ったとおりでしょ」という別の意味になるので、呼びかけには使いません。

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